m1399 山本さん


老人大国、平日、喫茶店に行き、タバコをふかしていると、スリ硝子で仕切られた禁煙席に、ばあさん軍団が、けたたましく入ってきた。
耳が遠いのか、親分肌のババーが、店内に響きわたる声で、しゃべくっている。
ねーねー丁目の山本さん、バイドクじゃない。
バイドクは、頭が禿げるんだって・・
子分・・それって、エイズの事じゃない。
そうそう、そのエイズよ・・
若い頃、東南アジアへ単身赴任。今は、奥さんとも、うまくいっていないみたいよう・・
と、山本氏の話題で、大変な盛り上がりようだ。
その内、私の隣にいた、かわいい毛糸の帽子をかぶった男が、ソワソワ動き出した。
親分の前へつかつかと行き、バサーと帽子をとり、一人一人なめ回すように、睨みつけたのだ。
そう、話題の山本氏だったのだ。
殺傷事件が起きかねない、異様なる雰囲気である。
山本氏の後姿は、肩まで怒り狂っているようで、勘定を払って出て行く。
その後姿を見送ると、親分肌のばあさんは、前にもまして、大きな声で言い放った。
何もエイズだと、決め付けた訳でもないのに、失礼だわ!
睨みつけられる覚えは無いはずよ、と。
おい! ばあさん、あんたに反省の気持ちは無いのか・・
ボケも入ってきているのであろう。
老人大国の日本、そろそろ、ボケ法の制定をしないと、国はなりいかなくなるぞ・・

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