m1318 貧乏王国


貯金が4万円しかない、これからどーやって生活する!
どうせこれからも母子家庭に間違いない。
あなたなどいない方がいい。
出て行け! と怒鳴ったのである。
あなたなど貧乏王国へ行けば、即大統領になれる、すばらしい人だ。
もうこんな生活はイヤだ!
それでもひかるは、コツコツと働きに働き続けた。
子供達にも、祖父母の存在は必要だろうと考え、女房の実家とも丁重に、頭を下げ、和解した。
女房の実家側からすれば、最初に、沖縄という、想像できない所の人間で、まず拒否感が出たのであろう。
それなりに家庭を守り、またテレビ業界での仕事ぶりは、大きな評価を得て、塩を撒き付けたはずの男が、いつの間にか神棚にあげられるような大変な信頼ぶりである。
女房一族のドンが亡くなったときには、献杯の音頭は、あなたしかいないと、音頭を取らされる信頼、急変ぶりである。
もちろんひかるは必死に働き、マイホームを構えていたが、女房の親が年を取り、足元もおぼつなかったので、親の面倒は、子供が見るべし、と嫌がる女房を説得し、同居に踏み切ったのである。

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