m1366 サングラスの男


明子はいつものように庭での野菜作り。
トマトの新芽の間引きの後、菜っ葉を植えようと耕していると、人の気配がしたので何気なく振り返ると、そこには石垣から首だけをチョコンと出したサングラスの男が覗いていた。
明子は見た瞬間、それが昭二だと判った。
まさか・・一瞬目を疑ったが、まぎれもない。
長い間、待ち続けた昭二。
まさか まさか・・と胸は張り裂けんばかりに取り乱し、逃げたくなった。
昭二は門口まで来ると、明子を見据えたまま「入ってもよろしいでしょうか」という合図の会釈をした。
あまりの突然の出来事に、明子は混乱していたが、大人がやっと二人腰かけられる、小さな縁台へ促した。
明子はどう対応していいのか、もじもじ戸惑っている。
さすが女人で、こんなみすぼらしい姿だけは見せたくなかった。
化粧っけ一つなし、ボロボロの落魄れた姿だ。
恥ずかしい・・ 恥ずかしい・・ 今すぐにでも逃げ出したい・・
しかし、逢いたい、嬉しい、恥ずかしい、諸々が脳裏でチャンプル、チャンプル。

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