m1406 黒島の民話・1


ニワトリが朝に泣く訳
むかしから神様は人間が大好きでした。
でも人間は朝寝坊で、神様はなんとか早起きをさせ働かせたいと思いました。
そこで鳥たちにその役目をさせようと考え、集合の命令をかけました。
まずアカショウビン。とても美しく泣くけれどうりずんにしか鳴かないから不合格。
カラスは大声だけど朝寝坊。太陽が昇ってから泣くので不合格。
コウモリは夜のうちから飛び回るが、明け方にはほら穴に逃げていくので不合格。
ニワトリは一番鶏が二時、二番鶏が三時、三番鶏が四時から夜明けまで鳴くし、声も美しいので、神様は朝に泣く役目はニワトリ、とすると決めました。
それで今も、ニワトリは神様の言いつけを守っているのです。
黒島の民話・2
牛に上の歯がなく、馬に角がない訳
むかし、牛には上アゴにも歯があり、馬には立派な角がありました。
神様は人間が大好きなので、力の弱い人間の働きすぎを心配し、牛や馬を働かせようと思いました。
そこで牛と馬を呼び、人間の手伝いをしなさい、と命じました。
ところが歯のある牛は、イヤだ、人間なんかこの歯で噛んでやると。
角のある馬は、イヤだ、人間なんかこの角で突いてやる、と答え神様の言うことを聞きません。
そこで怒った神様は、牛の上の八本の歯を折り、馬の自慢の角を折りました。
それでも馬は、角がなくても後足で蹴ってやる、と言ったので神様はナタで馬の後足を叩きました。
それで馬には、ヒズメにその傷跡が残っています。
まだ人間を手伝わないなら、もっとひどい目に合わすぞ、と神様がおどしたので人間の手伝いをするようになりました。
出所・・「なぜなぜ八重山の民話」発行・大石直樹氏より転載。

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