m1410 座禅


座禅と言う言葉がある。
禅と言えば、あぐらをかいて体のバランスをとって行うもの、と言うふうにおおむね解釈されているが、
私は禅と言うと寝禅が1番ではないかと考える。
寝た状態で足を半開きにし、軽く胸に手を添える。
この状態こそが体の関節や臓器すべてに均等に重力がかかる。
人間は生きている間かなりの時間寝ている時間がある、その時間は節々や関節や臓器に重力がかからない事になり、
そのこと自体が人間が1番休まる時間だと考える。
騙されたと思って一度行っていただきたいのは、夜寝るときに目を軽く閉じ、
両手を胸に軽く添えるとかすかに鼓動が感じられるであろう。
その状態で目一杯息を吸い込み、そしてまた最後の1滴まで雑巾を絞り出すように息を吐く。
それを30回ほど繰り返してみよう。
今までに経験した事がないくらい体全体が軽くなり、頭が空になるだろう。
そのまま軽く目を閉じた状態でしばらくゆっくりと息を吸い込みゆっくり吐き出す。

m1409 女牛若丸


そのうち子供が生まれると次々と牛の乳を飲ませて育てるようになり、結果的に牛若丸が次々と誕生したのである。
名前を呼ぶのに牛若丸五号、牛若丸六号、なんてことになり、このあだ名は不都合が生じ封印されてしまったが、最初の子は元祖・女牛若丸と呼ばれた。
島には川は勿論、水たまりも橋も欄干もない。
牛若丸はピョンピョンどこを跳ねていたんだろうか。
石垣を跳ね飛んでいたのだろうか。
石垣を飛び交う牛若丸・・・絵になるなあ~
子供は島で育つと年頃に島を飛び立っていく。
女牛若丸は飛び跳ねすぎたのだろうか。アメリカへ渡って現地で結婚。女の子二人をもうけた。
娘が大学の卒論にと自分のルーツを求め島を訪れた。やはり顔は母親そっくり。
島ではその日のうちに伝令が走った。
女牛若丸が島に舞い戻ったぞーと。
当の本人は何んで自分が牛若丸なのかチンプンカンプン。
娘はアメリカと日本の架け橋たらんと東北へ赴き、震災後の復興に取り組む。
アメリカからのボランティア受け入れ窓口として日本語英語で活躍しているとのことです。
日米の架け橋の欄干で牛若丸はぴょんぴょん跳び跳ねていた。

m1408 クリーニング屋


アイロンがけは評判もよく、クリーニング屋は大繁盛。
いつの間にか全国にチェーン店を持つ、大きなクリーニング屋さんになったそうだ。
そして女の子誕生。ばーちゃんとなってしまったアイロン娘は、いつも孫に我が家の家宝はアイロンだぞと話しているそうだ
方やゴキブリ娘はとうとう両親も他界し、今でも一人で相も変わらず奇声を発しているそうだ。
そしてその家は名実ともにゴキブリだらけ、ゴキブリ館と呼ばれているそうだ。
あだ名は体を表すのかな・・・・・
島ではその人の特徴を捕え、ユニークで覚えやすいあだ名を付けて呼ぶ習慣があった.
ひかるが生まれた当時、島では母乳が出ない場合ヤギの乳を飲ませた。
のちに冷蔵庫も普及し幼児に牛の乳を飲ませる習慣が入ってきた。
女の赤ちゃんが生まれ、不幸にも母親が亡くなってしまった。
島の人は見たこともなかったが、その子に牛の乳を飲ませて育てた。
そして女の子だったが島の人たちはその子の事を、牛の乳で育ったので牛若丸とあだ名を付けて呼んだ。
女牛若丸誕生だ!

m1407 アイロン娘


南国の小さな島の人達は普段、作業着姿で取り立ててオシャレなど無縁な話だ。
20歳になったばかりの千恵子は、育ちの良いオシャレな女の子である。
洋服はいつもピシャリとアイロンがけをし、周りからも羨ましがられる存在だ。
いつの間にか千恵子は、アイロン娘と呼ばれるようになった。
隣村に同じ歳の容姿淡麗、千恵子に勝るとも劣らない一人娘の町子がいた。
どういうわけか町子の前を通ると、時々奇声を発するという。
なんで奇妙な声を出すのかと聞くと、町子はゴキブリが大嫌いでゴキブリを見ると、ほうき片手に格闘するという。
案の定、町子はゴキブリ娘と呼ばれるようになってしまった。
この島では本名よりあだ名の方が羽振りを聞かせる。
アイロン娘、そしてゴキブリ娘と二人は呼ばれるようになってしまう。
このあだ名が命運の分かれ道だったのだろうか。
アイロン娘は早々と結婚するが、ゴキブリ娘は嫁の貰い手がなく、とうとう行かず後家になってしまった。
アイロン娘は可愛い女の子を授かるが、血筋なのかその子もまたアイロンが好きでいつもアイロンがけした洋服を着ていたそうだ。
年頃になり美容師の勉強をする、と東京へ出る。
そして結婚をするが、何と嫁いだ先がクリーニング屋だったそうだ。

m1406 黒島の民話・1


ニワトリが朝に泣く訳
むかしから神様は人間が大好きでした。
でも人間は朝寝坊で、神様はなんとか早起きをさせ働かせたいと思いました。
そこで鳥たちにその役目をさせようと考え、集合の命令をかけました。
まずアカショウビン。とても美しく泣くけれどうりずんにしか鳴かないから不合格。
カラスは大声だけど朝寝坊。太陽が昇ってから泣くので不合格。
コウモリは夜のうちから飛び回るが、明け方にはほら穴に逃げていくので不合格。
ニワトリは一番鶏が二時、二番鶏が三時、三番鶏が四時から夜明けまで鳴くし、声も美しいので、神様は朝に泣く役目はニワトリ、とすると決めました。
それで今も、ニワトリは神様の言いつけを守っているのです。
黒島の民話・2
牛に上の歯がなく、馬に角がない訳
むかし、牛には上アゴにも歯があり、馬には立派な角がありました。
神様は人間が大好きなので、力の弱い人間の働きすぎを心配し、牛や馬を働かせようと思いました。
そこで牛と馬を呼び、人間の手伝いをしなさい、と命じました。
ところが歯のある牛は、イヤだ、人間なんかこの歯で噛んでやると。
角のある馬は、イヤだ、人間なんかこの角で突いてやる、と答え神様の言うことを聞きません。
そこで怒った神様は、牛の上の八本の歯を折り、馬の自慢の角を折りました。
それでも馬は、角がなくても後足で蹴ってやる、と言ったので神様はナタで馬の後足を叩きました。
それで馬には、ヒズメにその傷跡が残っています。
まだ人間を手伝わないなら、もっとひどい目に合わすぞ、と神様がおどしたので人間の手伝いをするようになりました。
出所・・「なぜなぜ八重山の民話」発行・大石直樹氏より転載。