m1387 慌てるな!


島の方言で、慌てるは、アバッティルという。
慌てる乞食は、貰いが少ない、という格言に、匹敵する格言もいくつかある。
アトウフドウ、マーフ、は慌てるな、残ったものに福がある、という格言だ。
島方言独特の格言は、アバッティル、ハンヤ、アナーナーヌン。
慌てるカニは、家に戻れない、という。
普通では考えられない、モチーフに、蟹を使うところなぞ島の発想らしい。
慌てる奴は、アバッツア、という。
ちなみに、慌てる奴、アバッツア、と呼ばれる魚がいる。
それは、魚の針千本である。他の魚に比べ、図体より極端に小さなヒレ。
敵が近づくと、めまぐるしく小さなヒレをばたつかせて慌てる。
いよいよ危なくなると、体を膨らませ、針を体中から突出し、おちょぼ口で、
丸い目をキョロつかせている姿は、可愛いく、愛嬌がある。
まさしく、慌てる奴、アバッツア、はぴったしの名前である。

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