m1437 海面


透明度が良いためゴーグル等はかけず裸眼で、海面を叩くと魚が穴へ入る。
魚を素手で取り、生きたままむしゃむしゃ食べて育つ野性そのものの育ち方をしている。
ひかるの事を全く躾がなされていない島ザル、と呼び塩を撒かれたのも、誰が見ても頷ける状況である。
そんな中でひかるは結婚する。
そして十年間、実家との絶交を女房に言い付け、子供が出来、孫をかすがいに実家との付き合いを円滑にしていったのである。
昭和30年代から40年にかけて沖縄出身者の心はかなり荒んでいた。
パスポートや離島と言う経済的なハンディ、或いは孤独や孤立等が原因だったでしょう。
犯罪のニュースには沖縄の苗字が結構出てきたのである。
それが偏見となってアパートには沖縄出身者の入居お断りという看板が出ていた程である。
ひかるは結婚にもろに反対され、最後は「犬や猫がくっつく訳ではない、式くらい挙げたらどうか」という相手の言葉に了解が取れたと飛び上がらんばかりに喜んだ。

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